光硬化工法とは、既設管にライナー材を引込み、内側から光を照射する事によって硬化・更生する管路更生工法です。
施工性に優れ、また性能的にも塩ビ管と同等(n=0.010)の水理性能を確保し、レベル2地震動でも流下機能を確保できる耐震性を持つなど高い性能を持ちます。
光硬化工法協会の更生材料にはアルファライナー、アルファライナーHおよびFRP内面補強があり、口径や更生・補修箇所の距離など作業現場に応じて使い分けます。
高い作業性を有し、スピーディな施工を実現します。
8時間での光硬化の施工可能延長(例)
呼び径 | 厚み(mm) | 光照射装置仕様 | 施工延長(m) |
---|---|---|---|
200 | 5 | 1000W×6灯 | 180 |
250 | 5 | 1000W×6灯 | 177 |
300 | 5 | 1000W×6灯 | 136 |
350 | 6 | 1000W×6灯 | 133 |
400 | 6 | 1000W×6灯 | 127 |
450 | 7 | 1000W×6灯 | 107 |
500 | 8 | 1000W×6灯 | 66 |
600 | 10 | 1000W×6灯 | 45 |
700 | 13 | 1500W×6灯 | 22 |
800 | 15 | 2000W×6灯 | 20 |
※施工延長は現場状況によって変わります。
農水パイプラインの老朽化に効果を発揮する光硬化工法。優れた施工性と性能で老朽管を新管同様に更生します。
■ 引込工 | 既設管内に更生材を引込み挿入します。
■ 拡径工 | 圧縮空気で更生材を拡径します。
■ 硬化工 | 管内に引き入れた光照射装置を走行させ、更生材に光を照射して硬化させます。
■ 管端処理
更生管の設計にあたっては、農林水産省構造改善局発行の土地改良事業計画設計基準設計「パイプライン」 基準書・技術書の設計基準書に基づき計算します。
光硬化工法の材料は、硬質塩化ビニル管と同等であるため、流速係数Cの標準値は150です。
光硬化工法は、民間工事・工場の分野でもその施工性の高さ、優れた性能を発揮します。ここでは工場分野におけるメリットなどをご紹介します。
工場排水管は、長年の使用により劣化が起きている場合があります。配管トラブルが発生してしまった場合、多大な費用がかかり、操業も停止する事態にもなりかねません。さまざまな配管に対応する光硬化工法は、工場内の劣化・腐食・老朽管路更生に最適です。
水質汚濁防止法・同令は、特定施設を設置している特定事業場からの公共用水域への排出および地下水への浸透を規制しています。
光硬化工法は、雨水汚水排水管・工場排水管・処理水管・内圧管など工場内の配管に対応し、適切な更生が可能です。
まずはTV カメラ等をつかって配管内を点検。老朽箇所を確認し、その結果、補修計画を立案します。
老朽化・劣化した配管の内部に新しい管を作る事で配管の性能を回復させる工事です。